1995年(平成7年)12月、KRY山口放送様に新SPOTDESKの納品を行いました。
KRY様はIBMの小型ホストコンピュータで営放システムを開発されており、スポンサ/代理店登録、契約登録(含む契約分析)、販売枠登録、時間取り、線引きをSPOTDESKに置き換える事となりました。
その為ホストコンピュータのスポンサ、代理店、契約、販売枠、時間取り等の各マスタ、データのコンバートをする必要が有りましたが、スポンサ、代理店マスタは漢字コード(IBM漢字コード)が含まれている為ホストのエミュレーション機能でSJIS変換して頂ける事になりました。
ホスト(IBM、日立、富士通)コンピュータの1バイトコードはEBCDIC(エビシディック)でこれはASCII(アスキーコード)と対応が取れていますから簡単に変換が出来ます。(各メーカで一部異なる)
漢字コードについては日立ホストはKEIS、富士通ホストはJEFコードと名称は異なりますがどちらもJISコードの各バイトに80hを加算したものですからUNIXサーバのEUC漢字コードと基本的には同じで変換は簡単です(漢字スペースコードが異なる)。IBMホストコンピュータはIBM漢字コード約7000文字が全てSJISと1対1の関係となっています。つまり対応表でしか変換出来ません。
スポンサ、代理店マスタについてはKRYシステム部様にお任せしていましたが、ホストコンピュータでは変換に40分以上掛かり更に旨くいっていないとの報告が有りました。元々西コンが全部コンバートするって言ってたじゃないか...はぁー?!
対応表があれば、変換はそんなに難しくは無いと思いますが、7000文字の対応表をどうしょう...時間は迫っている...
波多野さんの指揮の元、みんなで手分けして対応表をパンチする事にしました。IBMのオレンジ色のコードブックを10ページづつコピーして開発メンバーに配布しました。
漢字1文字分(2バイト)は4文字のHexコードで表されており、SJISと併せて8文字入力すれば漢字1文字分の変換対応表が完成します。例えば「永」はIBM漢字コードでは45FB、SJISでは8969ですから、並べて45FB,8969と間にカンマを入れて半角でパンチします。変換プログラムはこれを2バイトづつにキャストし、bsearchで検索し該当するSJISコード(2バイト)を返します。その後JISコードに変換し、更にSunサーバ(UNIX)用のEUC漢字コードに変換します。
皆さん結構めまいがする思いでパンチしチェックしてくれました。最後に全部を纏め変換対応表(変換データ)が完成しました。早速スポンサマスタの全件変換を行い約2分で完了。ホストコンピュータよりSunのサーバの方が遙かに早い結果となりしたが、変換対応表が有っての事です。たまに変なスポンサ名に変換された...パンチミスも有りましたが、ここまでくればご愛敬程度の間違い...この時のメンバーはまだ社内に沢山残っています。あの時は本当にお疲れ様でした。
これを読まれている若い皆さんへ、たまには頭では無く体力勝負の時も有ります。愚痴っている場合では無く決断も必要です。
エピローグ
随分の後々の話ですが、2004年6月にIBC岩手放送様にラジオHIBSの導入を行いました。
IBC岩手放送様もIBMの小型ホストコンピュータにテレビ営放と経理システムが残り、ラジオHIBSの導入となりました。その為スポンサ/代理店マスタのコンバート及び登録更新時のデータ変換が必須でしたが、KRY様で作成した変換対応表と変換プログラムを使い難なくと対応する事が出来ました。
