Nishicon開発秘話 バーゴード印刷  戻る

 1990年(平成2年)に東陶機器行橋工場様より機械スケジューラの仕事を請け負いました。

 このシステムの中で最も重要な機能の一つとして作業指示書の出力が有りました。キャノンのレーザーショットプリンタにA4縦で出力します。打合せが進むと作業指示書の真ん中辺りに現品番号をバーコードで印刷出来ないかとの相談が有りました。(良く分からないので)何とかなると思いますと答えました。

 社に戻りバーコードを出力した事のあるグループに聞いてみると、バーコードはバーコードプリンタで専用シール(裏が粘着性でどこでも貼れるシール)に出力する方法しか有りません。出力して必要な紙や物に貼り付けます。A4の白紙に直接印刷は出来ません。もしかして請け負ってきたの? アホって感じでした。

 当時のバーコードプリンタは、サトー製で120〜30万もしていました。システム開発費用全体で4〜500万程度なのにこの金額は無理? キャノンのレーザーショットプリンタは28万円位。キャノンのプリンタでそのまま印刷出来たら費用も掛からないし、バーコードを貼る手間も省けて素晴らしいシステムになるのに...ところでバーコードってなに...

 バーコードは、JANコード(数字のみ)、CODE39(数字、英字、一部の記号)が主流でした。現在のようにインターネットが無いので上記のグループから資料を借りて読みました。その他にもITFやNW−7等が有りましたが、差し詰め現品番号の形式からするとCODE39で問題無し...
 CODE39とは黒と白の2種類の線種(黒と黒の間は白の線)、更に2種類の太さ(太、細)で構成されています。太さは2.5:1以上の幅比。黒5、間の白4(二進数)で1文字を表し、文字と文字の間は1.5:1以上のギャップ。またスタートとストップのキャラクタが「*」。理解出来たが...どうしたらいいの...

 キャノンのレーザーショットプリンタでは罫線が引けるのでこの罫線でなんとかバーコードが引けないか? でもちょっと細い...罫線の太さをいろいろと指定すると指定した座標点を中心に右に1ドット、左に1ドットと指定した座標点を中心に右左に太くなって行くことが分かりました。これを考慮して(次の白の)次の黒線の座標点を決めれば書けるはず、それを5回繰り返し1文字書いたらギャップ分の座標点を右に移動し...後は、各文字をCODE39のコードに置き換えて...自宅でジャズを聴きウィスキーを飲みながら...思いつきをメモしました。
 翌日C言語で思いつきのプログラムを書き、2日目にはバーコードが出ました。結構簡単...少し調整し、借りてきていたバーコードリーダで読ませて...読めた、読めた、問題無く読めました。ちょっと感動...

 全体のシステムが完成する頃、このバーコードが付いた作業指示書も納品しました。印刷した作業指示書を東陶の担当者の方が少し汚したり、それを何度もコピーしたり、少しくしゃくしゃにしたりして何度も読ませましたが誤読は無く、完璧。でした。やれば出来るじゃない...

これを読まれている若い皆さんへ、先輩の言うことは程ほどに聞いて思いつきを整理し、新しいシステム作りにチャレンジしましょう!


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